内容説明
著者初のアメリカ文学初期論集。著者の半生を語る将棋エッセイ・観戦記も収録。
目次
第1部(能動と受動の狭間で―『グレート・ギャッツビー』における語り手の揺らぎ;若きフィクション作家の肖像―『ガープの世界』論;隠喩としてのヒトラー―『黒い時計の旅』における三角形的欲望;「だとすれば、おまえはあまりに罪深いよ!」―『デイジー・ミラー』におけるセクシュアリティの抑圧;『日はまた昇る』のジェンダー;ダーク・レディの死とロマンスの死―『ブライズデイル・ロマンス』におけるカヴァデイルのナラティヴ;“Rider Was One of the MaCaslin Negroes”―「黒衣の道化師」におけるライダーの無名性;「それは男の本だ」―『グレート・ギャツビー』における、フィツジェラルドのダブル・ヴィジョンとニック・キャラウェイのナラティヴ/ジェンダー・ストラテジー;“There Is No Such Things Was”―「昔あった話」とアイザック・ビーチャム・マッキャスリン;アメリカ現代文学の起源―『ワインズバーグ・オハイオ』再読)
第2部(人間対コンピュータ;王座戦観戦記;将棋・文学・アメリカ;好きなことを仕事にする)
著者等紹介
諏訪部浩一[スワベコウイチ]
1970年生まれ。上智大学卒業。東京大学大学院修士課程、ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士課程修了(Ph.D.)。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。著書に『ウィリアム・フォークナーの詩学―一九三〇‐一九三六』(松柏社、第一四回清水博賞受賞)、『『マルタの鷹』講義』(研究社、第六六回日本推理作家協会賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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