内容説明
気球、飛行船から飛行機へ、技術進化は距離と時間を縮め、空間認識を変容させた。飛行への人々の熱狂、芸術の革新、空からの世界分割、原爆投下、そして現在。モダニズムが追い求めた夢の軌跡を、数多の言説の中にたどり、貴重な図版を駆使して描く決定版。写真・図版300点以上。
目次
プロローグ 世界の編成とモダニズム
第1章 気球/飛行船のコスモロジー―1783‐1906
第2章 日本の空を飛行機が飛んだ―1908‐1914
第3章 第一次世界大戦と海外雄飛の夢―1914‐1925
第4章 見上げる視線から、見下ろす視線へ―1922‐1930
第5章 モダン都市と新形態美―1923‐1934
第6章 アジアに拡がる勢力図―1928‐1940
第7章 死は空から降りてきた―1941‐1945
エピローグ モダニズムと世界の滅亡
著者等紹介
和田博文[ワダヒロフミ]
1954年神奈川県生。神戸大学大学院文化学研究科博士課程中退。文化学・日本近代文学専攻。東洋大学教授
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