内容説明
35歳。趣味なし、暇なし、彼女なし。職業、大学准教授。婚活してみた。
目次
プロローグ 結婚≒幸せ?
第1章 私のスペック需要ある? マーケティング編
第2章 予想通りに不合理な婚活 行動経済学編
第3章 挑むべきは女性ではなく男性 経営戦略編
第4章 婚活という沼 社会学編
エピローグ マッチングアプリ、学びが深すぎるだろ!
著者等紹介
高橋勅徳[タカハシミサノリ]
東京都立大学大学院経営学研究科准教授。神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了、博士(経営学)。沖縄大学法経学部専任講師(2002‐2003年度)。滋賀大学経済学部准教授(2004‐2008年度)。首都大学東京大学院社会科学研究科准教授(2009‐2017年度)を経て現職。専攻は企業家研究、ソーシャル・イノベーション論。第4回日本ベンチャー学会清成忠男賞本賞受賞。第17回日本NPO学会賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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27
マッチングアプリを経営・経済学、マーケティングに絡めて説明しただけの本。でもとりあえず経営・経済学、マーケティングに絡めて書き綴ったプロフィールを嘘にしない為に、BMW購入したとこで吹いた。(フィクションとはいえ)人ってこういう形で<変わる>ことができるんだな。と。趣味や持ち物が何か。ではなくて趣味や持ち物をどう楽しんで生きているか。が人の魅力になっていくのがよくわかった。これを読んでそこに気づいて実行できれば、その人の魅力は一割くらい増すと思いました。主人公は結局あんまそこはわからなかったみたいだが。2023/09/22
くらすけ
23
色んなメディアで話題だったので読んでみました。モラルの面から言うと、人の交流をビジネスに例えるのは多少、危惧を感じます。 ただマッチングアプリや就活サイトみたいなものがあり、現代社会には浸透してる発想であるとも思います。いち経験者として、内容的にはマッチングアプリを利用する人にはかなり参考なります。(試行錯誤の手間が多少省けると思う) ただこの本でモテるという訳ではなくて、魅力を高めたり、モテた先のゴールを考える上でも『モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた』とかの本も勉強になります。2023/07/12
ステビア
23
学者が理論を使ってマッチングアプリに挑むというストーリー仕立ての本2023/04/14
うえぽん
21
著者のアプリ体験とフィクションがどの程度混ざり合っているのか不明だが、経営学、経済学等の基礎概念に、初学者が興味を持つように書かれた本と理解。そういうアプリは未経験なため実感を持てないが、このプロフィールとか戦略だとちょっとねと感じる部分は多く、理論と体験を無理やり結びつけている感もある。やはり人の市場(労働、婚活)とモノ・サービスの市場には根本的な差異があるのではないだろうか。アプリが、トロフィーワイフよりもパワーカップルや婚活市場退出者を量産する装置だと想像する立場からは、よりマクロの分析が望まれる。2023/09/05
かなばる
18
「学者が馬鹿なことを真面目にやる」という巻末の言葉のとおり、馬鹿真面目に頭でっかちに婚活をしているという内容(悪く書いていますが、個人的にはこういう人種は大好きです)。「広告は商品の認知度を上げるが、実際の購買行動とは相関がない」とは目から鱗で、確かに「知る」ことと「買う」ことはイコールではない。知らなければ選択肢にならないが、選択肢になったからといって買いたいわけではない。極端に言えば、価値のない商品の広告に力を費やしても意味がない。あと、同型化戦略は強者にのみ有効というのも納得できる2024/12/01