内容説明
医療・交通・通信・都市計画等の内政から、対露米中の世界政策まで、百年先を見据えた先駆的な構想を次々に打ち出し、同時代人の度肝を抜いた男、後藤新平。その多種多様な業績から人的ネットワークの広がりまで、一流の執筆陣により初めて明かされる。
目次
1 座談会・今、なぜ後藤新平か(問題提起 祖父・後藤新平への想い;後藤新平の台湾・満州経営;後藤新平の都市計画 ほか)
2 後藤新平のコスモロジー(帝国の倫理―後藤新平における理想主義;後藤新平の衛生思想;後藤新平の衛生政策 ほか)
3 後藤新平ゆかりの人々(北里柴三郎(1853‐1931)・長与専斎(1838‐1902)・石黒忠悳(1845‐1941)―日本の衛生の先駆者たち
安田善次郎(1838‐1921)―「八億円計画」の意義を見抜く
大隈重信(1838‐1921)―元老世代の「寛大」 ほか)
著者等紹介
御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年(昭和26)年東京都生。東京大学法学部卒。東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授を経て、現在、東京大学先端科学技術研究センター教授
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