内容説明
80年代日本のバブル景気とその崩壊。そのままの、19世紀金融小説。世論誘導、粉飾決算などによる実体のない株価急騰、極限まで騰貴した株価の突然の大暴落、不良債権を抱えて自殺する事業家―高度資本主義社会における人間と社会の異常さを描ききる。
著者等紹介
ゾラ,エミール[ゾラ,エミール][Zola,´Emile]
1840年、パリに生まれる。フランスの作家・批評家。22歳ごろから小説や評論を書き始め、美術批評の筆も執り、マネを擁護した。1862年、アシェット書店広報部に就職するが、1866年に退職。1864年に短編集『ニノンへのコント』を出版、1865年に処女長編『クロードの告白』を出版。1871年、ライフワークたる『ルーゴン・マッカール叢書』第1巻『ルーゴン家の繁栄』を出す。その後『居酒屋』、『ジェルミナール』を経て、1893年、『パスカル博士』をもって『ルーゴン・マッカール叢書』は完結。また自然主義文学の総帥として論陣を張り、『実験小説論』(1880年)を書いた。1891年には文芸家協会会長に選出される。1897年暮れからドレフュス事件においてドレフュスを擁護、1898年1月、「私は告発する!」という公開状を発表。そのため起訴され、同年7月イギリスに亡命。翌年6月に帰国、空想社会主義的な『豊穣』『労働』などを書いたが、1902年9月29日、ガス中毒により急死
野村正人[ノムラマサト]
1952年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。パリ第4大学文学博士。現在、東京農工大学工学部情報コミュニケーション工学科教授。専門は19世紀フランス小説、19世紀フランスの諷刺画、挿絵本などの視覚メディア
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感想・レビュー
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NAO
兎乃
星落秋風五丈原
ラウリスタ~
きりぱい