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  • サイズ B6判/ページ数 568p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894343610
  • NDC分類 958
  • Cコード C0397

内容説明

80年代日本のバブル景気とその崩壊。そのままの、19世紀金融小説。世論誘導、粉飾決算などによる実体のない株価急騰、極限まで騰貴した株価の突然の大暴落、不良債権を抱えて自殺する事業家―高度資本主義社会における人間と社会の異常さを描ききる。

著者等紹介

ゾラ,エミール[ゾラ,エミール][Zola,´Emile]
1840年、パリに生まれる。フランスの作家・批評家。22歳ごろから小説や評論を書き始め、美術批評の筆も執り、マネを擁護した。1862年、アシェット書店広報部に就職するが、1866年に退職。1864年に短編集『ニノンへのコント』を出版、1865年に処女長編『クロードの告白』を出版。1871年、ライフワークたる『ルーゴン・マッカール叢書』第1巻『ルーゴン家の繁栄』を出す。その後『居酒屋』、『ジェルミナール』を経て、1893年、『パスカル博士』をもって『ルーゴン・マッカール叢書』は完結。また自然主義文学の総帥として論陣を張り、『実験小説論』(1880年)を書いた。1891年には文芸家協会会長に選出される。1897年暮れからドレフュス事件においてドレフュスを擁護、1898年1月、「私は告発する!」という公開状を発表。そのため起訴され、同年7月イギリスに亡命。翌年6月に帰国、空想社会主義的な『豊穣』『労働』などを書いたが、1902年9月29日、ガス中毒により急死

野村正人[ノムラマサト]
1952年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。パリ第4大学文学博士。現在、東京農工大学工学部情報コミュニケーション工学科教授。専門は19世紀フランス小説、19世紀フランスの諷刺画、挿絵本などの視覚メディア
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

57
ルーゴン・マッカール叢書18巻。2巻『獲物の分け前』の主人公サッカールが再度登場し、巻き返しを狙って、元手もなしに銀行設立する。サッカールの狂気。金を求める人々の狂気。それは、67年パリ万国博覧会というフランスの絶頂期の狂気でもある。サッカールは、そういった狂気に取りつかれた人々を戯画的に誇張した姿ともいえるだろうか。そして、このあとフランスが普仏戦争に敗北して帝国が崩壊したことを考えると、サッカールの姿はバブルが崩壊とともに衰退したフランスそのものだったのかもしれない。2017/08/01

兎乃

27
叢書18巻。5巻"ムーレ神父のあやまち"と同時系で、クロチルドとパスカルが最終巻への伏線となっている巻。とはいえ、この巻は金融小説で、ルーゴンから改姓してサッカールと名乗るアリスティドが主人公。ルーゴンの血脈だけあって 過剰な野心と行動力が身の上のポジティブ野郎、そこに頭脳明晰の苦労人カロリーヌがからむ。金銭の魔性はあらゆるヒトを巣食い、実に元気だ。カーネマン教授の著書を引くまでもなく、経済はヒトの心理に支配されている。帝政崩壊を予感させながら、金融界の内実を描きとるゾラ、面白かった。2014/06/05

星落秋風五丈原

21
複数作品に登場するアリスティード・サッカールが遂に主人公に。土地投機に失敗したアリスティド・サッカールは「ユニヴァーサル銀行」を開業。その株価を上げるため小アジアに鉄道網を引きたいという技師の計画を宣伝に利用、違法行為を含む様々な手立てでバブル状態を生み出す。当初は破竹の勢いを示すが宿敵の富豪グンデルマンと寝返った愛人サンドルフ伯爵夫人の策略により破滅。圧倒的な資力と人脈を持つ、ユダヤ人銀行家に対して、徒手空拳で戦いを挑む主人公は、ヒーローとなっても良かったはずである。しかしそのやり方がえげつない。2024/07/18

ラウリスタ~

16
叢書の中では一番影の薄い本の一つだと思うが、意外にも面白い。大土地所有による封建的な経済が崩れ落ちぶれる貴族と成り上がるブルジョワ、資産は動産、特に株によって運用される。しかし、ピケティが「19世紀では常識」だと書いた「年利5パーセント」の運用が徐々に保証できなくなっていく。さて、この後に来るのはユートピア的な社会主義なのかそれともバブルは弾けないのか?ドレフュス事件以前の反ユダヤの潮流も面白い(サッカールは筋金入りの反ユダヤ)。金を悪者と糾弾するのではなくその反対に、社会を動かすそのエネルギーを讃える。2017/09/28

きりぱい

5
叢書第18巻。サッカールとくれば、2巻で姓を変えたルーゴン家の三男アリスティッド。こんなに空いてちょうどその続きのような展開。巻き返しとばかりに銀行を設立し、金儲けへの情熱たるや怖いほどだけれど、作為的に高騰させた株価の命は短かった。なけなしの財産で投機に当てこんだ人々に、欲の切れ目の肝心さを思う。現代にも当てはまる社会派ドラマの陰で、息子マクシムがいやに老成しておとなしくなっていた。その代わり降って湧いたもう一人の息子ヴィクトルがひどい。2011/12/08

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