内容説明
牧歌的な幼年期、不況の暗雲垂れ込める昭和大恐慌、黙示録的光景を現出させた東京大空襲、蒼空の下の戦後の出発、1冊の本から始まった片山敏彦との出会い、草創期のみすず書房への入社、バルトークへの没入と音楽評論家としてのデビュー、真夏の浜辺で蒙った『野生の思考』の衝撃、コロラド高原の夕暮れとホピ族との出会い…芸術を始点とする自身の知的冒険とその背後に浮かびあがる激動の戦中・戦後史。
目次
世界の形成
異文化との出会い
伝統と宿場町
世界の分裂
世界の復活
知の航海
新しい世界の展望
時代の風に逆らって
近代を超えて
著者等紹介
北沢方邦[キタザワマサクニ]
1929年静岡県生まれ。信州大学名誉教授。専攻は構造人類学、科学認識論、音楽社会学
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