内容説明
「政治」の本質を最もラディカルに問うたユダヤ人女性政治思想家ハンナ・アーレント。闘技的民主主義、公共性の復権、多様性の擁護、労働観の再考など、彼女の主要テーマとその思想の現代性を説き明かす格好のアーレント入門。
目次
第1章 生涯の軌跡
第2章 複数性と公共性
第3章 共和主義の復権
第4章 闘技的民主主義の可能性
第5章 労働観の再考
第6章 フェミニズムの展開
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PayPay
1
共和主義的思想を取り入れた闘技的民主主義(差異ある他者を尊重するということが安易な合意の形成によって弱められるべきでない)を提唱する。政治は民族や宗教など生まれながらのものとは無関係に行われるべきで、利害の分配のために行うのであってはならず、公的領域において意見を言うべきだとした。権力は調和して活動する人間の能力に対応している。人への公開に耐えうる行動を自らに課すことが、私的利害の基づく行動を公的行動へと転化する。2024/08/08
ライ麦畑で見逃して
1
非常に読みやすくアレントの思想を概観することができる良書。社会人から研究者になった方のようでその姿勢に尊敬の念をいだきます….2011/04/25
抹茶ケーキ
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入門というよりアーレントの理論を使った(比較的平易な)論文集って感じだった。テーマは、大衆論、政治論、フェミニズム論など。これを読んでまたアーレントが読みたくなった。2016/10/18
mizunasubi
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共和主義とアーレントの総観が興味深い2011/09/21
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