内容説明
世界各国の「歴史教科書」の争点。ソ連に関する章を「ペレストロイカ以降のソ連における歴史」〔=「歴史認識にとっていかなるペレストロイカか?」〕という一節で補い、ポーランドに関する章に数行つけ加えた新版。新版附録解説「アフリカ史」「アルメニア史」。
目次
南アフリカ共和国―「白い」歴史
ブラック・アフリカ―植民地時代に教えられた歴史を否定する歴史
トリニダード―悪魔払いされた歴史
インド―アイデンティティなき歴史
イスラムか、アラブか?―宗教の絆か、民族の絆か
イランとトルコ―イスラム化した非アラブ世界
ヨーロッパ―民族的記憶の継承と変形(スペイン、ナチス・ドイツ、フランス)
ソ連―歴史の様相と変動
アルメニア―民族的アイデンティティの守り手としての歴史
ポーランド―横からみた歴史〔ほか〕
著者等紹介
フェロー,マルク[フェロー,マルク][Ferro,Marc]
大学で歴史学を専攻したあとアルジェリアのオランやパリのリセで教授を務め、国立科学研究所研究員を経て、現在は社会科学高等研究院教授。また『アナール』誌の編集幹事を経て編集委員となり現在にいたる。専攻は現代史、ソ連邦史であり、歴史の証言者としての映画の役割にも関心を寄せている
大野一道[オオノカズミチ]
1941年東京都生まれ。1967年東京大学文学部大学院修士課程修了。現在中央大学教授。専攻は近代フランス文学
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