三島由紀夫vs東大全共闘 - 1969-2000

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  • サイズ B5変判/ページ数 272p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784894341951
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

61
 ブルーカラー職場の管理をしています。最小労働で最大の利益を得ようとすることが多く高い意識を持って働く人間は少ない。workerではなくlaborばかり。  一人がサボタージュすると我も我もと低い方へ流れる。「あの人間が許されるならば、自分も我慢する必要はない。」と。「みんなで○○すれば怖くない」という意識がキャップ(蓋)になっている。  丸山眞男も三島由紀夫も、あの学生運動がオピニオンリーダー的な活動をせず過激化して自滅して社会の支持を失っていった様子にどのように思っていたでしょう。

やまやま

8
討論から三十年を経て「近代の超克」を名打っているのは廣松渉氏を横目でみているのかもしれません。全共闘AやCといった人たちが実名で登場しているので、もし映画を見た人が本書を参照すると実情の理解が深まるのではと思います。本書から、いかに知識の卓越性を境界内で競っているのかよくわかり、学生運動で否定を求めた大学アカデミズムを凌ごうとして結局当否のわからない固有名詞の羅列になってしまっているのは残念なことでした。また、柄谷行人氏の「全共闘は不勉強」ということへの芥氏の反論は日頃の威勢を感じませんでした。2021/01/12

amanon

2
この討論から今や二十年以上…今時の若い人達がこれを読んでどんな印象を抱くのだろう?刊行当時で既に今更感があったはず。実際に読み返してみて、インテリ親父が小難しい言葉を使って観念論を弄んでいるという印象を受ける人が大半ではないか?そして「やっぱりこれだから左翼・全共闘は…」という結論に至りそうな気がする。ただ、同時にこの討論の参加者達は大変な時代を生き、それこそ実存をかけてその場に対峙していたという印象も拭えない。それに未消化部分も多く、要再読かも。廣松への言及が多いのが意外でもあり、また興味深かった。2022/02/27

寅次郎

2
当時の現役東大生に対して一歩も譲らなく、敢えて余裕を見せている場面も数々。

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