シリーズ〈社会批判〉<br> メディア批判

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  • サイズ A6判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784894341883
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tooka

1
メディア批判する人は必見。意訳をひとつ。ランキングは本来数字を集計しただけのもので、評判を計るひとつの指標であるだけにもかかわらず、突出した発言力をもってしまう(読者の軍資金が人気作家に集中する結果、新人作家の売り上げに困難が伴う)。不釣り合いな力を持った数字はしばしば利用され(ランキングの操作)、ますます虚構の声に本当の声はかき消されていく。2009/12/18

ぽん教授(非実在系)

0
三面記事的イエロー・ジャーナリズム的なジャーナリストが大衆迎合的な姿勢により数字による人気取り・商業主義に走る様子はフランスであっても変わらない。その意味では、ブルデューはエリートの再生産の構造を暴露した学者ではあるものの、やはり軽い大衆がじっくり熟議をする知識人を駆逐していくのが嫌いなのであろう。市場主義が大衆の反逆を後押しする存在として描かれているところはユニーク。2015/08/10

違法エンジン

0
至極真っ当なメディア批判だった。ジャーナリストの「知覚と評価のカテゴリー」から漏れるような物事はテレビ報道から捨象される、ってのは重要な視点だぜ。他の人も書いてるけど、ジャーナリズム界の権力関係における日仏の差異には注意が必要っぽい。「構造を批判してるだけ」と言いつつも、何人かの俗流知識人のことはどう見ても個人として叩いてるよなぁ。そのへんも含めて、アカデミズムに対する素朴な信頼が表明されてるのは意外だった。「場」や「資本」といった概念については要勉強。2013/08/06

hayate

0
訳が平易で読みやすく、ブルデューの提起する概念(界や象徴的暴力、ハビトゥス)が自然とさらうのに役立つ。テーマもジャーナリズムについてなので、理解しやすいだろう。フランスと日本のメディア状況を比べる必要はあるが、ジャーナリズム界の構造についての考察はかなり鋭い。2012/05/03

ym333

0
テレビの「場」の問題。2012/02/26

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