出版社内容情報
アジアとイスラムと海の視点から、やはり、世界システムが、ヨーロッパ中心史観がいう世界システム成立の時代よりずっと以前にできあがっていたことを示している.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』151頁、より)
内容説明
アジアといえば、大陸の農耕社会、停滞社会というイメージがこれまで強かった。しかし、アジアの風土には陸の生活ばかりでなく、河川や海洋の生活もある。当然、交易も生活の一部だった。それらすべての社会生活を考察し、アジア史を全体として描きだすためには、ブローデルの「世界=経済」の概念が必要となる。それによって、アジアの諸文明が世界史の全体の動きのなかで、陸のアジアから海のアジアへと展開してきた、その歴史性が明確になるだろう。本書は、このブローデルの視座に立ち、古代オリエントから現代のNIESまでの6000年、地中海から日本海までの17000キロを、一挙に描いた初の試みである。
目次
序論 海のアジアへのアプローチ
1 東地中海地域とオリエントの諸帝国
2 内陸アジアの古代帝国と海上の道
3 西アジアの「世界=経済」―イスラム世界の農牧複合
4 東アジアの「世界=経済」―中国の胡漢複合
5 東アジアが経験した商業革命
6 爛熟するイスラム世界の商業革命
7 インド亜大陸に波及した商業革命
8 「商業の時代」の東南アジア世界
9 世界資本主義に周辺化されたアジア
10 アジアにおける民族主義の屈折と展開
結論 「世界経済」の軸心になった海のアジア
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