内容説明
「愛と恐怖」の500年物語。エイズの歴史は梅毒の歴史を繰り返す。抗生物質ペニシリンの発見により、我々にとっていまや“恐るべき性病”ではなくなった「梅毒」。しかしこの500年の歴史は、現在まさに我々が「エイズ」に対してもつ恐怖と問題の構造を梅毒と共に生きてきたのである。
目次
序文 文化の病気
第1章 恐怖を蔓延させる病
第2章 起源の論争
第3章 大きな瘡
第4章 悪から病気へ
第5章 袋小路の十九世紀
第6章 一大転機
第7章 精神障害者と遺伝梅毒患者
第8章 梅毒はあらゆるところに存在する
第9章 梅瘡と娼婦
第10章 不安の終わり
結論 梅毒からエイズへ
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