創元海外SF叢書<br> 非在の街

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創元海外SF叢書
非在の街

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  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488014698
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

【ミソピーイク賞候補作】

あらゆる所蔵機関から失われた一枚の道路地図
それは隠された世界への招待状――
新鋭が放つ傑作幻想小説!

元地図学者見習いのネルは、ニューヨーク公共図書館の高名な地図学者である父の死を知らされる。彼はなぜか、平凡な一枚の道路地図を大切に隠していた。だが、無価値なはずのその地図の複製は、あらゆる所蔵機関から失われていた。人を殺してでも手に入れたい地図の正体とは? ネルは地図の秘密を探っていく。その地図は、隠された世界への招待状だった――ミソピーイク賞候補の傑作幻想小説。

内容説明

元地図学者のネルは、ニューヨーク公共図書館の高名な地図学者である父の急死を知らされる。父はなぜか、平凡な一枚の道路地図を大切に隠していた。だが、価値がないはずのその地図の複製は、あらゆる所蔵機関から失われていた。父の死の翌日に図書館を襲い、煙にように消えた殺人犯の狙いもこの地図らしい。ネルは地図の秘密を探っていく。その地図は、隠された世界への招待状だった―新鋭が放つ傑作幻想小説。2023年ミソピーイク賞候補作。

著者等紹介

安原和見[ヤスハラカズミ]
1960年鹿児島県生まれ。翻訳家。東京大学文学部西洋史学科卒

シェパード,ペン[シェパード,ペン] [Shepherd,Peng]
アリゾナ州出身。ニューヨーク大学でクリエイティブ・ライティングの修士号を取得後、2020年の全米芸術基金の助成金を受けた。2019年、デビュー長編The Book of Mでノイコム研究所文芸賞を受賞。作品のテレビドラマ化や映画化も予定されている。2022年の長編『非在の街』は、翌年はミソピーイク賞候補作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

45
本国ではボルヘスやピンチョンの名前が挙げられていたため身構えていたが、ミステリーと幻想文学が融合した物語は特に癖もなく、リーダビリティや娯楽性も遥かに高い。地図の神秘に着目したゾクゾクするような奇譚を、家族や友情を巡るサスペンスフルなドラマが肉付けした快作である。謂わば都市伝説(今風に言うならばSCP)が大好きな人なら本を置くことが出来ないだろう。かくいう自分もキングの『ランゴリアーズ』などを思い出してページを捲る手が止まらなかった。それだけに後半の展開は非常に惜しい。力業で雑な印象を受けてしまった。2025/04/16

ぽてち

35
創元海外SF叢書の1冊で、原題は“THE CARTOGRAPHER”(地図製作者)。主人公のネルは7年前にニューヨーク公共図書館をクビになり、鬱屈した毎日を送っていた。そんなある日、元上司で地図学者である父の訃報が届く。現場に駆けつけたネルはそこで、父が隠し持っていた平凡な道路地図を入手するが……。ミステリータッチの導入部から描き出されるストーリーはSFというよりファンタジーに近い。肩透かしを食らった感もあるが、これはこれで楽しかった。2025/04/28

あたびー

33
父の影響を受け地図製作者になったネルは、父と同じNYC公共図書館の職を目前に、父と大揉めし追放される。そんな時父の死亡が知らされ、ネルは父の遺品の中から謎の地図を発見する。父は殺されたのか?ミステリーでありながらファンタジー、そしてサスペンス。ありふれた古い地図に秘められた謎を追うちにさらに被害者が増えていく。何より驚くのは、この物語のベースになる非在の街の一件は実際にあったという事。ショッキングなエンディングからホンワカと希望を持たせてもらえるので、ちょいと安心した。2025/05/26

本の蟲

16
地図学の権威だった父の急死を知らされた元地図学者ネル。父が隠していた1枚の地図を調べてみると、あらゆる資料館や図書館から盗難・紛失・破損と現物はどこにも残っておらず、ネットの噂では〈地図製作者〉を名乗る存在が超高額で買い取るという。父は殺されたのか。90年前の、ありふれた大量生産品の道路地図に何が隠されているのか。幻想と現実が混じりあう古地図の浪漫。《指輪物語》《ナルニア》等、小説世界でも精緻に描かれた地図が生み出すリアリティ。若かりし父母と仲間たちの固い友情とその末路。好きな要素盛沢山の傑作幻想小説。◎2025/05/17

もち

13
「いつまで経っても、さよならを言えるときなど来ないのです」◆地図学者の父が死んだ。娘のネルが見つけたのは、つまらない一枚の地図。紙に刻まれた罠と秘密は、ネルの人生を文字通り左右するものだった。父の旧友たちと共に、夢現の境界へと繰り出す。■とてつもない完成度だ。若き新鋭たちの夢と挫折と破滅。家族が辿った数奇な運命と嗚咽の反転。現実と幻想と技術が織り成す到達点。8人目が行き着く居場所。全ての要素が緻密かつ奔放に噛み合い、認識も世界も書き換える。未知と未踏へ深く潜りゆく、地図SFファンタジー。2025/05/29

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