おはなしのたからばこ
くわずにょうぼう - 日本民話

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  • サイズ B5判/ページ数 29p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784894325043
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちはや@灯れ松明の火

53
騙した女が悪いのか、騙された男が阿呆なのか。金銭は生活を潤せど心まで豊かにするとは限らない。そして運命の神は自業自得の意味を身を持って知らしめるのがお好きと来たもんだ。『うつくしい おんなのひとが あらわれた!「わたしを およめさんに してください…ポッ」』吝嗇・男尊女卑・目先の損得計算しかできないダメ男は『はい』を選択、さてここからは公開処刑の始まりさ。さあ姐さんガブリとやっちゃってくださいガブリと。騙され食われた男に同情の余地?いやこれ本人の過失大きすぎるでしょう。むしろ騙して食った女に情状酌量を。 2013/10/12

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

11
3年生ブックトーク授業【冬休みにおすすめの本】おはなしのたからばこシリーズから選書。グリムやアンデルセン、昔話、落語など。 おはなしを知らない子が多く、紙芝居『くわず女房』 https://bookmeter.com/books/287358 を演じました。絵本とはラストが違う話をしています。2021/12/17

遠い日

8
読み比べ。文章は再話というより現代風の語り口で、どこかのママが語る。しかし、この「くわずにょうぼう」は恐ろしかった。いつも額の口は恐ろしいものだが、迫力が違う。旦那を食うバージョン。2021/01/13

そのじつ

6
くわず女房が喰らう場面が凄まじい。今まで同じテーマで見たなかで一番激しいと思う。文も絵も凄絶なのだが、しかしどこかカラっと乾いた気分があるので陰惨にはなっていない。「ひえ〜!」と言いつつもまた読んでしまう、クセになる味だ。始めと終わりに読者が存在する時間軸の世界が挿入されていて、ちょっとドキリとさせられる。そんな試みも楽しい本。それにしても下谷さんが描く女性はあだっぽくて、女の私もドキっとしてしまう魅力がある。二宮さんの描写と相まって、こんな女に騙されたい…なんてダメ男みたいな気分になってしまいそう。2011/06/20

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

5
他のバージョンより、女なめんなよ感が強い。こんな民話が生まれたのは、女を家畜扱い(労働力)としてしかみてこなかったからだろう。ばばさまは、昔日の恨みを織り込んで炉端で語る。ダイニングのママのほうが怖いけど。2018/12/06

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