マツの木の王子

マツの木の王子

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  • サイズ A5判/ページ数 168p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784894321724
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

54
マツの木の王子とシラカバの少女の数奇な運命。このおとぎ話は読んでいるだけで心が洗われる気持ちになれる。年末を前にして急遽異動が決まり、引き継ぎやらご挨拶やらであたふたして頭と心がカオスになっているけれど、プレッシャーからいっとき離れた静かな夜にこの本はやすらかに効いてくれた。マツの王さまの林から材木置場へ、優しい彫物師のおじいさんに幸せな満月の夜、旅のサーカスのメリーゴーランド、庭師のいる街の子供たち専用の遊び場、そしてまた生まれた林へと見所たっぷり。王子の優しさと胸踊るファンタジーが聖なる夜に染み渡る。2020/12/24

マリリン

39
人間関係の煩雑さから逃れ、心を浄化されるように作品の世界に浸った。 幼い頃持っていたであろう、ずっと一緒にという純真な思いが蘇り胸が熱くなった。昼間の賑やかな風景ではなく夜の闇の中で静かに回転するメリーゴーランド。まるで物語に四季があるように。それは人間の生涯のように生を旅する事に似ている。離れる事で気付き...最後は煙になって一番思い出深い場所に行き...そこでまたずっと一緒にいられる。忘れかけた事を想う。肉体が消滅した多くの魂のささやきが聴こえてくる。あとどれ位かしたらそこに辿り着けるのだろうか。 2020/12/15

アナーキー靴下

38
お気に入りの方の、美しい話、という感想に惹かれて。本当に、とびきり美しい話だった。生命力溢れる力強い美しさだってこの世にはたくさんあるのに、優しく穢れなくしかしどこか哀しみを纏うものほど、美しいと感じるのは何故なのだろう。どんな場所でも、二人でいられるならハッピーエンド、という物語は、かけがえのないものを守ることの大切さと、同時に幸せを作るのは自分なのだと感じさせてくれる。毛色は違うが「クマのプーさん」のように、この作品は子供をイマジナリーフレンドに導いているのだなと思った。相手を想像して生まれる優しさ。2020/12/12

♡kana*

20
ちょっと、舐めてた。これ、子ども向け?っていうお話。2016/02/11

花林糖

17
(図書館本/1967年版)不思議なタイトルに惹かれて。細かな設定が想像以上で先が気になり一気読み(短いお話ですが)。最後の終わり方がとても美しく印象的で、これから木に対する見方が変わりそう。切ないけれど素敵な純愛物語でした。2015/06/05

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