内容説明
職場にはびこる理不尽。労働法で保障された正当な権利が、いとも簡単に無視される。高校生アルバイト野々垣は、己の無力さを痛感。「有給休暇なんか取れるかっ!そんなもん考えへん方がラクや!」しかし、彼は立ち上がった!そう、心の恋人・早希ちゃんにバイトのヒーローとして認めてもらうため!―。
目次
第1章 有給休暇編『バイトのヒーロー』
第2章 最低賃金編『竹まっちゃんを救え』
第3章 名ばかり管理職編『店長さんってどうよ』
著者等紹介
航薫平[ワタリクンペイ]
文章濫造家。大阪府生まれ。作家のほか、高校教師、大学講師、編集屋、温泉評論家、口入屋(くちいれや)など、多方面の顔をもつ。『舞台(ステージ)』(第5回大阪市人権ストーリー大阪市長賞(最優秀賞))『あした・きらりん』(第9回同賞。テレビアニメ化、ビデオ化)、(いずれも学事出版)ほか、学校を舞台とした脚本、ノンフィクション作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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morinokazedayori
37
★★★★職場での人間関係を壊さずに正当な主張をして、労働条件を改善していく方法。法律の知識と、雇用者への上手な提示の仕方を学ぶと、きちんと自分の権利を守ることができるという。弱者を守るための法律だが、誰かが親切に自分の必要とする法律を都合よく教えてくれるわけではない。自分の利害に関することだけでも、普段からアンテナを張っている必要があることに気付いた。2016/05/08
ybhkr
3
なかなか、わかりやすくておもしろかった。しかし高校生アルバイトが有給休暇を申請するのは難しいだろうなあ。これはたまたまうまくいったパターンで、実際問題その職場には居づらくなるだろうね。この本の使い方としては、今現在バイトをしている高校生ではなく、これから新しい場所てバイトをはじめる高校生が雇用契約についての面接をしている時点で確認するのに使えるんじゃないかなあ。しかし、こういう確認した時点で不採用になってしまう可能性が大きくなるかもだし、むずかしい…。日本人は特にお金に関してはそういうとこがあるからなあ。2016/02/05
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- 和書
- かくかくしかじか 〈2〉