内容説明
本書で意味する政治(ポリティクス)とは、身辺的な振る舞いから家族や国民国家・社会に至るまでの文化的な意識・認識・行動に関する権力作用を意味している。学校と教室において、それらがアイデンティティとして形成されている。当然、学校と教室は、政治的に中立な空間ではない。本書は、この事実を積極的に受けとめ、学校と教室をポリティクスの発動する空間として捉えることによって、そこに不当に抑圧されている人々がいないか検証していく方向で探求しようとした。
目次
第1章 ナショナリズムの教育を越えて
第2章 教室における能力主義の政治―「習熟度別」学習・授業を中心に
第3章 人権と人権の教育をめぐる政治
第4章 学校におけるジェンダー/セクシュアリティの政治
第5章 「教師‐生徒」関係の政治
第6章 働くことをめぐる政治
第7章 家族をめぐる政治‐その現状と対抗の可能性
第8章 福祉・ボランティアをめぐる政治
第9章 メディアと文化の政治
第10章 暴力と平和の政治
著者等紹介
子安潤[コヤスジュン]
1953年生まれ。愛知教育大学教授
山田綾[ヤマダアヤ]
1958年生まれ。愛知教育大学助教授
山本敏郎[ヤマモトトシロウ]
1959年生まれ。金沢大学助教授
山本理絵[ヤマモトリエ]
1961年生まれ。愛知県立大学助教授
照本祥敬[テルモトヒロタカ]
1960年生まれ。中京大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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