内容説明
おばあちゃんからおそわったこと、こんどはわたしがママにおしえるばん。だいすきな人の死をのりこえ、その想いを受けつぐ少女の心の成長をえがく絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
17
大好きなおばあちゃんが色々なことを忘れてしまって、やがて旅だってしまう。けれどおばあちゃんに教わったことを、今度は自分がママに教えてあげるの。繋がっていくこと、いのちについて考えさせられます。2021/02/17
みさどん
16
自分の父も体の不調と老いで、庭、樹木、納屋、道具、全てにやる気が出なくてほっぽり出していた。老いは全てを飲み込むことがあるのだ。主人公がおばあちゃんと深いつながりがあって、思いや行動が繋がっていくのがいい。亡き人をいつも偲んでいると、その魂は成仏すると言っていた友達がいた。私は信じていないけど。2021/03/19
遠い日
10
祖母と孫娘の絆と、別れ。大好きだった祖母の死を、受け入れるまでの心の葛藤が生々しい。花や草木を愛したおばあちゃんの形見の、花柄の作業手袋を手にしたとき、孫娘の心に宿った祖母の思い。祖母のしたように庭を作り、花を世話することでまた蘇る思い出がある。悲しみを乗り越えて、彼女の心でおばあちゃんはまた、生き始めるのだ。2012/12/12
カタコッタ
9
仲良しの司書さんたちからのお勧めもあり読みました。とても良い本です。花のてぶくろからおばあちゃんの良い香りがするようです。2020/08/19
らんどるる
3
図書館本。「死」を扱った絵本。孫である「あたし」はおばあちゃんといい時を過ごしたのだな、と伝わってきて淋しいけど、どこか温かさを感じる。おばあちゃんの手入れしていた庭、手作りドーナツ、とっておきのクッキー…いい思い出。(6分ちょっと)2021/01/29