内容説明
しろくまピースは、母ぐまがうまく子そだてできないため、人工飼育でそだてた成功例は、日本には、まだひとつもありませんでした。「この小さな命を、なんとしてもたすけたい…」飼育員の高市さんは、まるで母親のような愛情でもって、この、すべてが新しく困難な道をあゆんでいったのです。これは、日本で初めて人工飼育に成功したしろくまピースと、その命を守りそだてた人びとをえがいた、本当のお話です。
著者等紹介
大西伝一郎[オオニシデンイチロウ]
1935年、愛媛県に生まれる。日本児童文学者協会会員。日本子どもの本研究会会員。教員をしながら、1959年より椋鳩十氏に師事し、読書運動と創作活動を続ける。自然・命の尊さを伝える作品が多い。特にニホンカワウソの研究はライフワークとなっている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
biba
7
1年生の道徳の教科書に出てくるお話だそうで、子どもが図書館で見つけて借りてきました。子ども達の優しさ、細かいところに気がつく力に感心しました。家族のみなさんの、理解と温かさがすごくよかったです。それにしても、ちっちゃなピースがこんなに大きくなるなんて!2016/05/09
チャッピー
3
小学生のころ、図書室で読みました。 私が読んだ時は新しく入った本で、 みんなが借りててなかなか読めないくらい大人気でした。 この本読んでた頃がなつかしいなぁ・・・。
あき☆ブラック・ベア
1
日本で初めて人工飼育で無事に成長したホッキョクグマのピースの実話。子供に分かりやすいように言葉を選んで書かれていた。 受け入れた家族が凄くいい人過ぎる…うんち擦り付けられた一部屋全部を誰も嫌がらずに掃除したって…私なら嫌な顔はしてるかも?仕方ないなーって思いはしてもげんなりはすると思う。ピースが特別すぎてそんな感情もわかないんだろうか? 育児は試行錯誤だなとつくづく思う。 読み終わった後、現在のピースを検索してみた。今も元気らしい。動画配信までされてた。うちの子が読んだ後に気にしたらこれ、見せてあげよう。2020/02/14
あちこ
1
9才の弟くん用に借りた本。家族の理解と愛情があってこそ、大きくなれたんだね。マンションの住民に見つからなくてよかった!2014/06/15
オレンジにいちゃん
0
〈図書館〉2015/12/15