内容説明
山ではどんなふしぎもふしぎではない…雪の山から旅人がかけおりてきた。「たいへんだ。け、けやきの下で…」里のしゅうがかけつけると、あかんぼうがきゃっきゃっと、元気な声をあげていた。
著者等紹介
高田桂子[タカダケイコ]
1945年広島県生まれ。産経児童出版文化賞推薦、路傍の石文学賞などを受賞。東京都東久留米市在住
杉浦範茂[スギウラハンモ]
1931年愛知県生まれ。小学館絵画賞、絵本にっぽん大賞などを受賞。東京都世田谷区在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ume 改め saryo
8
杉浦さんのイラスト目当てです。 現代の昔話? ドキッとさせられる場面がいくつもある。昔話って、切れ味が鋭いことがしばしば。 いきなり人が死ぬ。 山では不思議なことが起こる。 命を奪い、命をはぐくむ。2012/08/20
ヒラP@ehon.gohon
7
山のけやきの下で生きていた赤ん坊の太郎をめぐる数奇な運命は、数々の不幸をもたらして、悲しいお話です。 太郎のそばで死んでいた母親のくだりはなまめかしいので、ちょっとどぎまぎしてしまったのですが、最後に語られるけやきのなまめかしさには、あっけにとられました。 くすのきじいさんの語る数奇な運命物語は、けやきの気まぐれに始まっていたのです。 山には不思議なことが起こるものだということに、妙に納得してしまいました。2016/05/28
黒木 素弓
2
くすのきじいさんが、小鳥たちにお話をしてくれます。けやきが、我が身を削って赤ん坊を育てたお話。キュンとなります。2011/02/05
香音(かのん)
1
感想は、「こめかくし」へ。2016/05/10
楓 a
0
鬼が出てくるんかと思ったけど、出てきいひんたなぁ。2011/05/29