内容説明
第1次世界大戦後、人びとがつかの間の平和を楽しむ1926年、若い修道女見習いのマリアが、ザルツブルクのフォン・トラップ男爵の屋敷にやってきた。マリアと、男爵とその子どもたちの心は、いっしょに歌うことでひとつになっていく。トラップ・ファミリー聖歌隊(のちに合唱団)へのかがやかしい第一歩だ。そして、マリアたちは、戦争の影がしのびよる暗い時代のなかでも、よりいっそう絆をふかめていくのだった…。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
60
マリアによる、実際のトラップ家の物語。ラブストーリーについては映画はほぼ実話通りで、トラップ男爵は映画よりは話のわかる人物だったようだが、亡命までの経緯は映画とはかなり違っていたようだ。まず、トラップ家は非常に裕福だったが、全財産を預けていた銀行が倒産し、一夜にして一文無しになってしまう。映画では夏の音楽祭に出場しその場からそっと逃げ出して亡命しているが、実際には亡命以前に一家は家族合唱団として活躍していた。トラップ男爵が亡命を決意したのは、男爵に届いたナチスの海軍への服役命令と、⇒2025/12/03
Miyoshi Hirotaka
31
映画は3時間だが、実際には12年の月日が流れている。さらに、オーストリア・ハンガリー帝国の衰退と消滅が背景となっている大河ドラマ。トラップ男爵は海軍一家の出身。義和団事件に参加し、第一次世界大戦では、潜水艦で敵船団を一掃し、次期海軍司令長官とも目された英雄。最初の妻は魚雷の発明者の孫娘という名家だが、執事はのちにナチ党員となる複雑さを内包。敗戦により中欧の多民族帝国は、海岸線を失い、民族自決の原則で各地域が独立し、消滅。さらに、残ったドイツ語圏も地元オーストリア出身のヒトラーによりドイツに併合された。2014/06/23
ふぁるく
26
図書館。途中で映画とどう違うのか気になりDVDも一緒に借りてみました。艦長や時間の流れがかなり違うんですね。原典は二部構成で、この本では第一部のみの収録。2017/04/16
うめ
19
マリアの明るさがとっても素敵。人は身に降りかかった悲劇を、誰かのせいにしたり、不幸を嘆いたり憤ったり、色々醜い行動をとりがちだけれども、マリアみたいにどーんと受け止めて、これは幸運って事よ、て言えたらいいなと思いました。2014/07/20
はるき
17
マリアの大きな愛情が一家を包み込む。実話を基にしているのでシリアスな面もあるが、ジュリー・アンドリュースの美声とアニメーションの愛らしさがフラッシュバックした。不朽の名作である。2015/01/21




