内容説明
ふさふさしたまっ白い毛なみ。リスのようにふとくて長いしっぽ。つんとそりかえったほそめの鼻。ぼくのヒメは、最高の猫だ。ヒメがそばにいてくれるだけで、ぼくは1日うきうきしてしまう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
71
〈お月さま本〉不思議な表紙絵。『空飛び猫』みたいな話を想像してたら全然違ってた。少年が自然の摂理を受け入れていく姿が淡々と描かれていて、過度な感傷を戒められているような気がした。でも、猫と暮らす身にはつらい内容だった。2020/09/29
いずゅん
3
自然の営み。鳥のような猫が月を背に翼を大きく広げたのが印象的な表紙。>少年は猫のヒメと仲良し。森に行くのが好きなヒメだが、ある日から家に帰ってこなくなる。恐ろしい梟の見開き絵、ヘビに襲われるシジュウカラの巣。少年はヒメが帰ってくると信じていたが、自然の営みを素直に受け入れるように、ヒメが森で遊んだあとの満ち足りた顔に少年自身幸せな気持ちになったことも思い出す。やがて動物、植物にヒメの名残りを思い出すように。 >輪廻転生。緑の多い道を歩いて日々に荒ぶった心を鎮めるような読後感である。2019/07/30
クマリカ
2
素晴らしい絵本。 国鉄101系電車の描写の正確さ(103系との差異)。 森に好き勝手に出入りさせてる猫、そして帰ってこない猫に対する死生感の正しさ。 生命は無駄に長命なことより、刹那の光輝く躍動や喜びに価値をおく点に強く共感する。 2021/11/27
イチ
1
★★★。弱肉強食。自然の厳しさが伝わる絵本。なるほど、タイトルの意味はそういうことだったのね…。なんだか悲しいな。2018/07/22
モヵ
1
悲しいエンドはいやだ!2017/10/22