出版社内容情報
絵本(幼児)
おじさんはわらいません。何があってもわらいません。木かげのトカゲがかげを探しても…。なぜって…?!
第46回小学館児童出版文化賞
内容説明
おじさんはなにがあってもわらわない。木になるキリンが気になるキリン。あなたはこのだじゃれにたえられるか。おかしなことばあそび絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
306
内田麟太郎・作、荒井良二・絵。本書は小学館児童出版文化賞を受賞。お話というほどのものはなく、「このおじさんは わらいません」→「…ていても」というナンセンスな受け答えが繰り返される。絵も、それを上回るナンセンスで応えている。ことに傑作だと思ったのは、ラクダのページとオオカミのページ。そして、最後にそれまではけっして笑わなかった月のニヒルな笑い。大人は十分に楽しめる。さて、子どもたちにはうけるかな?2024/09/24
シナモン
146
何があっても笑わないおじさんにだじゃれが次々と…。私にはあんまり笑いのツボは合いませんでしたが、ピラミッドに車輪がついてるのは面白かったです。あと「きになるキリンをきになるキリン」もなかなかでした。最後、あそこでうそつきってことは心の中ではずっと笑ってたのかな。。2020/07/09
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
104
内田麟太郎×荒井良二の両氏によるナンセンス絵本。世界はダジャレに満ちているのに、丸顔のおじさんは笑いません。ニワトリが二わトリを飼っていても、ウサギがウとサギに威張っていても。なぜなら……(別におもしろくないから_(._.)_)ではなくって、誰にも言えない秘密があるから。トホホのダジャレをブレずに繰り返すうちに力が抜けてリラックスできるかも。1996年4月初版。2016/02/28
masa@レビューお休み中
87
かわいいお話かと思ったら…全然かわいくない。むしろ、うすら寒くなる気持ち悪さがあるのです。まんまるのお月さまの顔をしているこのおじさんは、何が起きてもピクリとも笑いません。いつも無表情で素知らぬ顔をしています。ニワトリが二羽トリを飼っていても、ウサギが鵜と鷺に威張っていても、笑いもせず、何の反応もしないのです。五味太郎さんの『さとりくん』に似ていなくもないけど、それよりも藤子不二雄Aの『笑ゥせぇるすまん』を思い浮かべてしまうんですよね。(古っ)あっ…もしかして、最後もただのダジャレだったりするのかなぁ。2013/08/02
おくちゃん👶柳緑花紅
81
そう来たか~‼私ははじめからクスクス笑ったけどね。最後の月は?どっちが?2016/06/14