感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seri
64
シュールな絵で綴られる不思議なアリスの世界。地下鉄から始まり、水へと道は伸び、鏡に続く。キノコの上に乗った世界を見たことのない賢者は語り、お茶のないティーパーティー、終わりのないチェスゲーム、首をはねた少女の数と同じ数だけ収められた魚の博物館。あまりに毒々しく、斬新で、目眩を起こしそうなくらい。「自分のいる世界をこの目で確かめたいの」語る少女の強さが物語の芯。「every 《other day》」同じ日なんてない。私が今生きるこの世界だって、まっすぐにこの目で確かめたら、いつもと違うアリスが見えるのかも。2014/06/27
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
51
地下鉄に乗って、不気味でシュールな大人のアリスの世界に出かけましょう。鏡を開けばそこは悪夢と冒険のワンダーランド。本日のティーパーティにお茶は出ませんが、代わりに虫をご賞味ください。首をはねた少女の数を数えるハートのキングとクイーンの脇をそっと通り過ぎる。ハンプティダンプティを待って、もう300年も待ちぼうけ。背筋がゾクゾクする世界観。大人にも難解な言葉遊びの数々。天沼春樹さんはグリム童話の翻訳などを手掛けるドイツ文学者。大竹茂夫さんはトリイ・ヘイデン『シーラという子』のカバー絵などで知られています。2014/07/04
小夜風
29
【図書館】ちょっとシュール過ぎちゃったかな?な、大人向きのアリスの世界。絵本というよりも画集みたいです。一度見たら脳裏に焼き付きそうな絵がいっぱい。2014/07/02
びびとも@にゃんコミュVer2
4
再読。ヒエロニムス・ボスや、マンガの「ベルセルク」を思い出させるような異形の数々が出てくる。不気味で、ユーモラスで、でも美しい。色彩が明るいのと赤がとてもキレイな画家さんと思う。話しは不思議な国のアリスがベースになっているのかな。 2013/01/11
まさ公
3
大竹さんの画と合っていて、内容はよくわからないなりに面白かったです。2015/08/15