感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
273
寮美千子は初読。古書店で購入したのだが、著者のサイン(ひらがな)と落款まであるもの。一貫して「ぼく」の一人称で語られる。「ぼく」が住んでいるのは普通の住宅地のようにも見えるが、常にその世界自体が人工都市のようでもある。ジオラマと実世界との区別が曖昧なのだ。そこにこの小説の特徴も生命もあり、ファンタジックな幻想世界と「ぼく」の生きる現実との境界も不分明なままに物語は終始する。この世界のシンボルは「ノスタルギガンテス」なのだが、それは実態を伴いながらも遠い存在であり続ける。「ぼく」にとって、それは親近感が⇒2026/01/08
藤月はな(灯れ松明の火)
35
「小惑星美術館」の感想を挙げた所、読書人さんからこの本をお勧めされて読んだのですが・・・・・。無常と混沌に気まぐれに惹かれたのにどんどん、人々に影響していき、価値づけられ、本質から乖離していく。作られた偶像の醜さと人々の期待と嫉妬の視線。綺麗が汚い、汚いは綺麗に。潔癖で独善的でエゴイスティックでヒステリックで残酷でプラスチックのような生身の無さ。空と地が逆転してずぶずぶと空に沈みながら汚いものが降り注ぐようなイメージが奔流し、「死んじゃいたいな」と思ってしまった作品でした。2013/04/12
くさてる
26
これはちょっとすごいものを読んでしまった、というのがいちばんの感想。難解な言葉は使われていないのに、重ねられていく言葉によって広がるイメージはなんとも濃密で、でも、目に浮かぶように具体的で、溜息が出るよう。そしてきっと読む人の数だけそのイメージは違うのだろう。人工物のがらくたと生命力の象徴のような榎のコントラストが、琥珀の羽虫のように固まる美しさ。個人的には鳩山郁子の作品を連想した。素晴らしかった。2015/04/25
りー
25
うあー、全体的な話としてはペシミスティックな少年時代モノで、取り上げているテーマからその哲学までたいへん好みなんだけど、いかんせんネーミングセンスが気に入らなくてもやもやが収まらない。ネーミングセンスさえもう少し何とかなっていたら…。2014/05/28
Ayumi Katayama
15
よくわからなかった。2021/02/27
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