内容説明
修道女の回想。『この道は、主からの道、私の道…』深い信仰と幾多の絆に支えられて学舎(まなびや)白百合と共に歩んだマ・スール松井の足跡。
目次
生い立ち
白百合高等女学校付属小学校転入
はじめて教会へ
慶應義塾大学学生時代
どうしても修道院へ
シャルトル聖パウロ修道女会入会
修道生活の開始
函館転任
仙台白百合学園時代
盛岡白百合学園時代
函館白百合学園時代
写真で綴る白百合学園の今と昔
白百合女子大学着任
仙台白百合短期大学時代
様々な修道院を巡る
著者等紹介
松井千恵[マツイチエ]
修道女名:Sr.アニエス。1926年、東京生まれ。1949年、慶應義塾大学文学部史学科を卒業後、白百合学園中学・高校の教諭となる。その後、函館・仙台・盛岡・函嶺・湘南の白百合学園の教諭・教頭・校長を歴任し、1984年からは白百合女子大学児童文化学科の助教授・教授として教育研究にあたる。大学では児童文化学科の創設、大学院修士課程や児童文化研究センター設置等にも大きく貢献した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Rockwell
1
「ひよこ」とは、シスター松井が慶応義塾大学の学生時代に同期の「遠藤周作」からつけられたあだ名のことなんですね。白百合ファミリーは勿論、遠藤周作ファンにとっても必見の一冊です。2010/05/14
もちもち
0
松井シスターの自伝。読みやすくてよかった。慶應義塾大学の女子一期生で遠藤周作さんとクラスメイト…なんかすごい。2011/03/19
もちもち
0
実はこの本を読むのは二度目なのです。一度目は三年前に一気に読んだ。わかったけど、わからなかった。そもそも、かみさまがわからなかった。でも、すてきだな、と思った。いま、カトリックを知ってからこの本を読むと、節々までよくわかる。読み終わったときには、感動にほっと溜息をついた。なんて言いながら、二度目は読み始めてから、読了まで、半年くらいかかってる。でも、本当に読みやすかった。シスターって、こんなふうに生活してるんだ、こうやってなるんだって、わかった!また読みたいな。またそのときも、きっとゆっくり。2013/02/17
A5のさつき
0
遠藤周作のエピソードって何かないのかしらと思う人は読んでみるととても楽しい本。著者のマスールは慶応の女子学生第一期なのだが、遠藤周作と同級生で、目が悪いからいつも前の方でノートを取っていたのだがそれを遠藤周作に目を付けられ、「貸しな!」とノートを持っていかれたことがあるそうな。でもそれもマスールの思い出で、楽しそうな語り口で描かれている。キリスト教の信仰と修道女と遠藤周作と白百合学園と、色々一気にに知ることができるし知っている人にはとても懐かしい一冊。