内容説明
フーホーおじさん、死んじゃうの?大好きなおじさんの死を前に、戸惑うサッカー少年ヨーリス。大切な人が死んでしまうとしたら―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉日なり
2
HIVらしき病で死んでいく叔父さんとの話。海外では子どもに理解させるためのこういう児童書があるんだね。2010/11/30
遠い日
0
アンケ・クラーネンドンクという作家も、長山さきという翻訳家も初めて目にした。サスキア・ハルフマウの挿画がなんともいい。オランダの現代児童文学を読むのも初めてではないか。ヨーリスは小学生。彼が初めて親しい人の「死」というものに直面し、葛藤し悩み、受容できるまでの過程を描く。リアルに悲しみ苦しむ要素も交えながら、生きることと死ぬことを見事に描ききっている。朝が来たら一日を始めなきゃと思い、夜が来ると一日をしまわなければと思いつつ汲々と過ごす者には、短くも永くもある人の道を思い出させてくれる物語でもあった。2005/07/25