内容説明
「正信偈」は、浄土真宗で最もよく唱え耳にする聖典の一つで、親鸞聖人の主著『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)に収載された偈頌(歌)。苦悩を超えて、親鸞聖人が明らかにされた普遍の教えを、この一冊から。
目次
正信偈とは
よりどころと造られたわけ
題号の意味
偈の組織
聖人のご信心
如来のちかい
さとりの光明
わたくしの救い
釈尊の本懐
信心の利益〔ほか〕
著者等紹介
三木照國[ミキショウコク]
1932(昭和7)年生まれ。元龍谷大学講師、元伝道院講師。現在、奈良県浄光寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホシ
11
「正信偈」は『教行信証』の行巻末にある百二十句の偈頌。前半は阿弥陀仏の誓願の概要、後半は釈尊に始まる浄土教を後世に伝え残した七人の祖師への讃嘆が記される。親鸞の教えのエッセンスとも言えるもので、これの読誦は門徒のたしなみだ。「入門」とあるが解説本ではなく「お坊さんの法話を聞く」という印象の本。分量も少なく、すらすら読めた。仏の教えを聞いて「有難い」と思いつつ、猶もはからい続けながら生きようとする我が身を思い知らされる。一生造悪の身を「このまま擲って」というのは、やはり難しいな。少し分量のある次の本へ。2018/01/22
佐藤丈宗
1
浄土真宗で日常のおつとめで読むのが『正信偈』。日頃読まれているこのお経の意味。浄土真宗のエッセンスが凝縮されているのがよくわかる。入門とはいえなかなか骨太。わずか120ページ程の新書でありながら、なかなか読み応えがある一冊。2017/02/16