内容説明
現場に立って学んだ「花鳥諷詠」「客観写生」の実践書。俳誌「花鳥来」に連載された著者の俳句信条を一冊に。実作のための懇切丁寧なすぐれた入門書である。
目次
「花鳥来」の誌名
客観写生
多作多捨
吟行
良い句を読む
虚子の「句日記」
客観写生の積み重ね
諷詠(調べ)
選句
句の鑑賞〔ほか〕
著者等紹介
深見けん二[フカミケンジ]
大正11年3月5日福島県に生る。昭和16年高浜虚子、17年山口青邨に師事。句集『花鳥来』(第31回俳人協会賞)、『日月』(第21回詩歌文学館賞)など。「花鳥来」主宰、「ホトトギス」「珊」「屋根」同人。俳人協会名誉会員。文芸家協会会員。楊名時太極拳師範(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
19
先月99歳で亡くなられた俳人・深見けん二氏が主宰する俳誌「花鳥来」に2003年から18年間にわたって書き続けたものを集めたもの。高浜虚子と山口青邨に学び、両師への深い敬愛の念とその学びを次代に伝えようとする意思が文章を通して深く伝わってくる。「一方、創作というものは、理論から離れたところに生まれるものではなかろうか。基本の訓練は生涯のものであるが、創作はそこから飛躍するものである。その飛躍は、作家の器である。方法の説明出来ない作品が出来なかったら、創作の楽しみはないのではなかろうか」生涯訓練!2021/10/05