感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散歩いぬ
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昨日読んだ「芸人と俳人」の中でも多く引用されていた石田波郷。切字(きれじ)の波郷です。切字というのは「や」「かな」「けり」など五七五の中で一拍置かせるとともにその語に比重を持たせたり、句全体のインプレッションを深めたりとなかなか重要な役割を担っています。「霜柱俳句は切字響きけり」こんな句まで作ってしまいました。それは置いといて、妻を娶り子が生まれてからどんどん貧乏になってゆく中で、ボンボンの西東三鬼からお米を貰っただの病気の僕が死にかけの草田男先生の見舞いに行きましただの、生活を伺える。真面目な俳人。2016/04/23