感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
8
気に入った木下夕爾の詩を読んでから、この人の他の作品が読みたくなった。俳句は難しいけど、幾つか気に入った作品が見つかった。もっと探し出したいな。詩や俳句全般もいくつかまとめて読んでみよう。2023/07/22
繻子
2
夏なので木下夕爾です。「遠雷やはづしてひかる耳かざり」を思い返すとピアスひとつ外そうかと思います。思うだけで、外しはしないのですが、雷が近づいて、薄暗い室内で、女性が外した耳かざりが、机の上などで光る様は、心に残るだろうと思い浮かべます。見当違いな解釈かもしれない。2013/08/11
ハルトライ
1
なんとも素晴らしい言葉選びのセンス。自ら「言葉の錬金術」と言っていたそうだが言い得たもので、絶妙な単語と単語の繋ぎ方によって浮かぶ情景の感慨をより一層に深いものにしている。後半に連れ、全体的にどこかダークな、死を連想する単語を選ぶようになるのだが、それがまた、現代的な目で見ると雰囲気を漂わせていて良いのだ。2017/06/06