- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > マニア
- > ふゆーじょん ポーバックシリーズ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
141
予想通り、教師・柳田が事件を起こす。夢野と桐野の機転のおかげで最悪の事態は免れたものの、彼もまたセクマイなわけで、どこかで救われて欲しい気持ちになった。完結巻のこちらでは厚み以上に内容も濃く、特にボロ泣きしたのは三島の母が息子に腹割って本音ぶちまけるシーン。夢野の母親も懐の温かい人だし、桐野の母親はごく一般的な態度だなとは思うけれど、息子を愛するその想いは、他のお母さんと同じだったと思う。桐野と三島が桃源郷を目指そうとするくだりも駅でのシーンも、無性にせつなくてもう涙が止まらなかった(コメント欄につづく)2013/06/20
1039kuri
87
分厚いside B でした。面白かった。桃源郷へいや、東京へ行こう、って盛り上がる三島君と桐野君が可愛い。そして数年後の彼ら。 夢野君と三島君、かわいい。良かったねって言ってあげたい。そして、桐野君の選択は、どうなんだろう。 思ってた通り面白くて、深々と考えさせられる作品でした。読んで良かった。もっと早く読んでいれば良かった。2013/06/16
蝶よ花You
64
人の幸せなんて誰が決めるんだろう。誰の尺度?「普通」って何?当たり前の人生って誰にとって当たり前?そんな事を問い掛ける今巻。様々な事を自問自答しながら読みました。でも、誰にとっても正解なんて答え、出る訳ないんですよね。自分で自分なりの答えだと思うものを信じて突き進むしかない。例えそれが他人から見て間違いだったとしても。ジャンル度外視にして本気で考えられる作品だと思います。これは多くの人に読んでみて欲しい作品。2014/09/15
みずほ
60
★★★★★ BLではない・・・と思うのは、メインは恋愛ではないから。”ゲイである”というパンドラの箱を抱えもった三島と桐野の一度は交わった道が再び分かつことになった最大の理由が家族の理解の有無であったこと。ゲイで生きることに家族の理解がどれだけ大きいか・・・ということを投げかけている話でもあった。一人はパンドラの箱を解放し、一人は箱に永遠に鍵をかけた。三島と夢野の母が男前だった。どちらの母も、本当に息子を信じ幸せを祈っているのが伝わってきた。三人の十数年後の話もよかった。夢野のお父さん、お茶目だね(笑)2013/09/24
楓
52
読んだ後はもう言葉がありませんでした。人生において何が正解なんてわからないけど、柳田も含めやはり親の言葉が子に与える影響は大なのだと感じた。フトシはそういう意味ではあの母親だから真っ直ぐにその後の人生を自分の思うように選択できた。夢野も同じ。桐野は自分よりも母親の気持ちを尊重した。でもそれもまた納得しながら。誰もが一歩間違えると柳田になる可能性はあるのだ。彼の暗黒は母親から否定されなくなって初めて終わるのだろうなと思うと悲しくなった。皆に幸あれと願わずにはいられない。傑作です。2013/09/16
-
- 和書
- 糖尿病診療事典