内容説明
本書は明治13年(1880)の幌内鉄道開業から平成28年(2016)の北海道新幹線開業までの135年の歴史を、著者の46年の鉄道人生も含めて、135話にまとめたものである。道内の鉄道におけるこの35年間の変化は激しいものであった。115年の歴史ある国鉄が分割・民営化され、営業キロは昭和57年(1982)10月の4,027キロから現在の2,569キロと、90年前の昭和初期に逆戻りしたことになる。ローカル線として約1,758キロが廃止され、旅客駅は約半分がその姿を消した。本書はこの激動の35年も含めた135年をふり返ることで、読者の心に北海道の鉄道を焼きつけて頂きたいという願いを込めて書いた力作である。
目次
明治初期の北海道(北海道鉄道の夜明け)
幌内鉄道(手宮~札幌間)の開業(明治13年11月28日)
明治天皇行幸で幌内鉄道にお召列車運転(明治14年8月30日)
幌内鉄道(手宮~幌内間)が全通(明治15年11月13日)
幌内鉄道(手宮~幌内間)で石炭輸送を開始(明治15年11月14日)
幌内鉄道の開業式を挙行(明治16年9月17日)
幌内鉄道の運輸営業を「北有社」が請負う(明治21年4月1日)
郁春別線「幌内太(のち・三笠)~郁春別(のち・幾春別)間」の開業(明治21年12月10日)
幌内鉄道を北海道炭砿鉄道会社に払い下げ(明治22年12月11日)
札幌駅ではじめて駅弁を発売(明治23年4月―日)〔ほか〕
著者等紹介
太田幸夫[オオタユキオ]
1938年北海道新十津川町に生まれる。滝川高等学校卒業後、国鉄に入社する。部内教育で大学教育(2年間)修了、東大工学部委託研究員(1年間)として学ぶ。その後、東京、札幌、滝川、岩見沢、小樽、函館、旭川などに勤務する。その間、国鉄本社主席、小樽保線区長、JR北海道工務部保線課長、管理課長、次長、開発本部担当部長、JR関連会社の株式会社十勝岳リゾート専務取締役、北海道軌道施設工業株式会社常務取締役を歴任して、2002年6月退任する。現在、「札幌啄木会」代表、技術士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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