内容説明
本書は三部に構成される。第一部は、十王経と十三仏の思想にもとづく死後の世界がテーマである。第二部は、この世界観、生死観を背景にした説法を提案する。第三部は、この本書のテーマの世界観および人間観がどんな根拠にもとづくか、そしてその成否を問う、やや学問的なテーマを取りあげ論じたものである。
目次
第1部 冥途の旅路(冥途の旅の物語;『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』;「十三仏の山」作庭記)
第2部 ヴァーチャル説法(忌日法要―お通夜から十三回忌まで;お葬式のこと―最後の教え;説話)
第3部 死後ヴィジョンの構想をめぐって―仏事の根拠を問う(死後ヴィジョン構想の企て;十三仏と往生説;授記は戒名の根拠になるか―法華経と往生説の接点)
著者等紹介
渡辺明照[ワタナベミョウショウ]
昭和23年9月11日生れ。大正大学大学院文学研究科宗教学(西洋哲学)専攻博士課程単位取得満期退学。大正大学講師。最勝寺住職
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