内容説明
本書は日本社会の言わば、“文化風土病的英会話学習熱症候群”、“言語形式腐心性向”からの脱却を指向する学習者、英語でのコミュニケーションができないと自己規定している学習者、これまで自己の英語学習のあり方に違和感を覚えている学習者を念頭にしていわゆるレトリカル・コミュニケーションの視座で“コミュニケーションの手段としての英語”へのアプローチを唱道するものである。
目次
第１章 レトリカル・コミュニケーションと英語
第２章 パブリック・スピーキングのレトリック
第３章 講読対象としてのパブリック・アドレス
第４章 批評対象としてのパブリック・アドレス
第５章 パブリック・アドレスの構築
第６章 マーチン・ルーサー・キングのレトリック―「私には夢がある」の考察
第７章 汎人間的コミュニケーションに向けて
附 日本のレトリック
著者等紹介
橋本満弘［ハシモトミツヒロ］
１９４２年満州に生まれる。オレゴン大学大学院修士課程修了（Ｍ．Ａ．）。スピーチ・コミュニケーション（レトリック／コミュニケーション専攻）、ウィスコンシン大学客員研究員、マーサー大学交換教授、日本コミュニケーション学会理事（元会長）、日本英語音声学会理事、日本人類言語学会理事、現在、西南女学院大学教授
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