内容説明
クローン技術・出生前診断…最先端医療の抱える問題点を生命倫理の視角から捉えることから、現代医学=西洋医学の人間観に対応するものとして、東洋の人間観とそれを根底に置く中国・インドの医療を視野に入れ、代替医療の可能性を探る。新しい医療の提案。
目次
第1部 最先端医療技術と生命倫理(アメリカ医療と生命倫理;最先端医療技術と生命倫理)
第2部 代替医療と生命倫理(現代医学と代替医療;中国医学;心理療法・手かざし療法;ホメオパシー・オステオパシー・カイロプラクティック;アーユルヴェーダ(インド医学))
第3部 統合医療の時代
著者等紹介
小松奈美子[コマツナミコ]
1966年お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業。1989年筑波大学大学院教育研究科修士課程修了。現在、日本赤十字看護大学(看護学部)講師。東海大学大学院(健康科学研究科)講師
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感想・レビュー
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マイケル
4
玄米菜食を推奨し気功実践の著者による西洋医療と代替医療の統合提案。アカデミックな説明だが読みやすい健康本。西洋医療の限界は治らない末期がん患者をどうするかで問題。 抗がん剤治療による副作用と闘う患者に対し、がん細胞と共存し一緒に長生きしようとがん細胞に語りかける患者の事例紹介。非科学的とされるプラシーボ効果も肯定。「希望」が生む生命力を「夜と霧」を例にとって説明。参考文献に以前読んだ本「ヒトゲノムとあなた(柳澤桂子著) 」が挙げられているのがうれしい。最初に紹介されている著者の病院での体験も興味深い。2020/10/07