内容説明
著者は政治学者であって、歴史家ではない。従ってこの本の中には、何の新しい歴史的新事実の発掘も発見も提出されていない。しかし、戦後国際政治史の中で、国家がどんな振る舞い(国家行動)をして来たか、その動機・動因は何か、ということに焦点を合わせて書いた。即ち、国家行動の実態を従属変数とし、その行動の背景にある動機・動因を独立変数として、戦後国際政治史を(因果関係として)説明している。
目次
第1章 冷戦(ソ連の膨張主義:その実態と動機;アメリカの冷戦行動:その実態と動機 ほか)
第2章 自立化傾向の顕在化(自立化傾向の顕在化:その実態と動機)
第3章 デタント(第一次・第二次)とラプロシェマン(米ソ間の一次デタント:その実態と動機;米ソ間の第二次デタント:その動機と実態 ほか)
第4章 新冷戦から第三次デタントへ(新冷戦:ソ連の再膨張;新冷戦:アメリカの反発:その実態と動機―レーガン・ドクトリン、軍拡、SDI構想 ほか)
第5章 世紀末より21世紀に向って(ソ連圏の自由主義革命:その動機と実態;西欧の統合化:その動機と実態 ほか)