内容説明
維新後静岡に移り、活発な開化運動を始め、日本の思想・文化の開花推進に大きく貢献した旧幕臣、開明派の人々の活動の軌跡を「明治の文明開化のさきがけ」として把えなおしその功績を鮮烈・明確に描いて興趣深い好著。
目次
第1部 フランス学から見た静岡学問所と沼津兵学校(母体の一つとなった横浜の仏語伝習所;静岡学問所の設立と洋学の教授たち;幕府のフランス公使を勤めた向山黄村;沼津兵学校の設立に働いた人々 ほか)
第2部 続明治の文化開化のさきがけとなった人々(木村熊二とその妻木村鐙子;中村敬宇のミルの自由論その他の翻訳;静岡学問所の漢字教授浦野鋭翁;大田蜀山人の血筋をひく吉見義次 ほか)