内容説明
比較思想の歴史・方法論及びその問題点等を概説し、ついで、比較思想の観点から、各国の代表的思想を論及・考察する。本書は、日本の比較思想研究の現在の見取図を総合することを意図する。
目次
1 比較思想概説
2 比較思想の問題点
3 比較思想の観点から(東アジア世界における儒教―言説・プラクティス・イデオロギー;イスラームの根本思想―ワラーヤについての管見;普遍を廻る論難―インド仏教のバラモン学派説批判;欧米思想)
4 先人の業績―比較哲学・比較思想
特別寄稿 ハイデガーと〈道〉(老荘)の教え―ハイデガーの思惟の「沈黙された源泉領域」について