内容説明
日本には、推古天皇、持統天皇など古代に六人、江戸時代にも二人の女帝がいた。なぜなのか?明治憲法制定時には、政府内でも「女帝の是非」をめぐって大論争が展開された。だが結局、「男系男子による継承」が貫かれた。なぜなのか?知られざる歴史のエピソードをまじえて、「万世一系」の深層に迫る、抜群の面白さ。
目次
第1章 先例か例外か―八人十代の女帝(明治まで存在しなかった皇位継承の成文法;女帝は本当に「中継ぎ」か ほか)
第2章 旧皇室典範制定への道のり(方針は二転三転;皇室典範は国憲の中核 ほか)
第3章 新皇室典範の成立(皇室典範の国法化;大正七年の典範増補 ほか)
第4章 皇室典範の改正に向けて(皇統断絶の危機;天皇という別格の存在 ほか)
著者等紹介
笠原英彦[カサハラヒデヒコ]
1956年、東京生まれ。1980年、慶応義塾大学法学部政治学科卒業。85年、同大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。88~89年、2000~01年、スタンフォード大学(米国)訪問研究員。現在、慶応義塾大学法学部教授。専攻、日本政治史、日本行政史
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