内容説明
今や地球上で共通の詩型である「俳句」、各国の人々が母国語の粋を駆使して詠いあげる“世界俳句”の実例の数々。世界の作家たちとの感性の交流にも心おどる、待望の書。世界俳句のさらなる可能性を追い求め、番矢の空行く旅は終わらない。
目次
1 講演 二〇〇四~二〇二一 地球を駆けめぐる俳句(世界俳句のために;俳句をとおして本当に東洋と西洋は出会ったか?;世界俳句の未来 ほか)
2 評論・エッセイ 二〇〇四~二〇二三 言語・国境・ジャンルを超える視座(身体のゲリラ―金子兜太の句業;肉声と多言語句集―俳壇二〇〇八年回顧;究極の俳句へ ほか)
3 エッセイ 二〇一六~二〇一七 世界俳句紀行・十五か国の俳句事情(いち早く俳句創作を始めたフランス;大自然と家畜のモンゴル;多様な米国俳句 ほか)
著者等紹介
夏石番矢[ナツイシバンヤ]
1955年兵庫県生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒業、東京大学大学院比較文学比較文化博士課程修了。明治大学法学部教授。国際俳句季刊誌「吟遊」発行人。世界俳句協会共同創立者・理事長。五大陸の国際詩祭に参加し、国内外で世界俳句協会大会主催。1981年第9回「俳句研究」五十句競作入選第一位、1991年第38回現代俳句協会賞、2002年第1回21世紀えひめ俳句賞河東碧梧桐賞、2015年モンゴル作家協会最高賞、2018年ネパール俳句名誉賞2018、2023年Golden Bridge賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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