内容説明
文士がいなくなって日本の文学は衰えたと言われるその文士たちが、金も名誉も命さえもかえりみず、野垂れ死に覚悟で文学に励むすさまじい姿を、文士的編集者がその眼でとらえた興味尽きぬ好著。
目次
文学の制作は孤独なれど―村を造り部屋を構えて文士は集る
文士の女房が死屍累々―小説は血を流して書くもの
文士赤貧物語―文士になれば一生貧乏は保証される
佐藤春夫門弟三千人―清濁併せ飲む良いボス
小説への執念―文学のためならなりふり構わず
戦後派の文士の中の文士―埴谷雄高の生き方
吉行淳之介と第三の新人の時代
死を予告した手紙―原民喜と遠藤周作のこと
宗教談戯―追悼・遠藤周作
「水」と催促―追悼・佐多稲子〔ほか〕
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- 日本の路地