内容説明
過食症、拒食症、喘息、過敏性腸症候群、パニック障害、多汗症など…。不安定な時代の心身症の具体的な症例と、その治療プロセスを正統派の心療内科医がドキュメンタリータッチで描いた待望の書。
目次
枇杷の木―摂食障害・拒食症
マザー・テレサになれなかった―気管支喘息
価値ある記念品―書痙
長い坂と腐った畳―糖尿病とうつ
大みそか―過敏性腸症候群
不倫―心因性多飲症
見返り姿―摂食障害・過食症
予期不安―パニック障害
コンプレックス―多汗症
ごほうび―遺尿症、遺糞症
空の巣症候群―高血圧症
罪悪感―慢性とう痛
嫁と姑―自律神経失調症・うつ状態
著者等紹介
苅部千恵［カリベチエ］
昭和５５年横浜市立大学医学部卒業。九州大学医学部心療内科、東京大学医学部心療内科、昭和大学藤が丘病院、都内クリニックなどを経て、平成１０年横浜市中区に「かりべクリニック」開業。著書（分担執筆）に『神経性食思不振症―その病態と治療』（医学書院）、『心身医学オリエンテーションレクチャー』（金原出版）
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