内容説明
船乗りと港の女たちの流行り唄。民謡採集を通して幕末から明治の老人の記憶を甦らせた最後の聞き書き。
目次
第1章 「はいや節」とは
第2章 「はいや節」の移動編
第3章 「西廻り航路」と「はいや節」
第4章 「東廻り航路」と「はいや節」
第5章 「おけさ」の誕生と移動
第6章 佐渡の「おけさ」
第7章 私の仮説
著者等紹介
竹内勉[タケウチツトム]
1937(昭和12)年東京生まれ。民謡の守門者、評論家
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感想・レビュー
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邑尾端子
3
かつて、漁船等が風待ちで停泊する島々には「新銀取り」などと呼ばれる女たちがいた。彼女達は遊女や芸者とは異なり、親や家族と一緒に自宅で暮らす普通の娘であるが、寄港中の船乗り達の「現地妻」としての役割を果たしていた。かつてはどこの潮待ち港でもみられた風習だが、現代では忘れられつつある。出航したら二度と会うことのないであろう「夫」のために眉を落としお歯黒を染めた彼女達の歌がどこか切ない2016/04/19
halfpint
0
いやー、これは凄い本です、「民謡をめぐる冒険」だ、まさにね、まさに。ぶ厚い本ですがオーラスの畳み掛けに感嘆が止まらない、ラスラスで一文ごとに「いやー!」「ええー!」と唸りっぱなしになってるのにあたって、なったにつけて、竹内勉はスゴイ人やよー、音楽好き・民俗好きには超のオススメ。「牛深ハイヤ」のCDも(久保田麻琴プロデュースで)先月新しく出たことだしよう( http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=17395 )(わたしはもちろん買ったよ)、聞きまくって2018/04/03