ルイス・アダミック作品集<br> わが祖国ユーゴスラヴィアの人々

ルイス・アダミック作品集
わが祖国ユーゴスラヴィアの人々

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 22X14cm
  • 商品コード 9784893681331
  • NDC分類 935
  • Cコード C0097

内容説明

19年ぶりの故郷スロヴェニア。輝くアドリア海、やさしい春の風、古き良き伝説、懐かしい母の姿…。そして独裁の嵐、ムッソリーニとヒットラーの登場。バルカンは風雲急を告げていた。1930年代のルポルタージュ文学の傑作。

目次

第一部 帰りなん、カルニオークラへ(一九年後;従兄弟トネーの結婚;死がヤンス叔父を待っている;スロヴェニア人の悲劇;マトヤッチ王伝説の生まれるところ)第二部 アドリア海沿岸から山岳地帯へ(南部国境にて;ある淋しい女たちの村;昼下がりのモンテネグロ;ダルマチア―田舎版リヴィエラ;宙ぶらりんの街―サライェヴォ;時計の針が止った世界;コンヴォの叙事詩)
第三部 ベオグラードとクロアチア(急成長の首都;クロアチアの苦悩;独裁国王に会見する;アメリカへ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

relaxopenenjoy

5
黒田先生の著書で知った本書。スロヴェニア(カルニオーラ)出身のアダミック、1912年に14歳で渡米。アメリカ人妻を伴い1932年に19年ぶりに故国へ帰郷。前半は父や母、大勢の弟や妹、親戚たちとの久々の(及び初)対面や、どこでも熱烈な歓迎ぶり、ふるさとの古風な結婚や死の文化の観察などが面白く、そしてその後は約一年間ユーゴ各地を巡って出会った、語り合った人々(農民や一般市民、政治家、役人、作家、インテリ、学生たち、最後にはユーゴスラビアの独裁者アレクサンダル国王との面会も)の描写。2023/06/16

よだみな

1
世界恐慌が始まり、第二次世界大戦が近づく時代、14才から19年間故郷をはなれ、すっかりアメリカ人になった著者が財団の資金で一年間故国ユーゴスラヴィアを旅することになった。行く先々で国賓のような歓待をうけながら、多様な民族性、土地に根付いた民間伝承、激しい貧富の差、独裁政権と抵抗勢力を記録していく。自国の運命を自分たちで選べない国民の逞しさ、やさしさが浮かびあがり、彼らのその後がとても気になる本であった。発売から二年間全米ベストセラーになった紀行文学の傑作。だが絶版。改訳、その後の話などを加えた完全版希望。2015/08/15

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