内容説明
北京に住む金智栄さんは、日本支配下の少年期の体験を克明に綴って、次のあるべき方向を説く。共著者の他のひとり山川力さんは、かつての日本人の文字をたどって日本の過去の非をあばき、さらに、朝鮮民族のこんにちまでの多くの著作に接し、いうべきことばもなきがごとくだ。あたらしいアリランは、この過去を背にしてうまれ、うたわれるのである。
目次
1部 アリランは朝鮮民族の歴史をつづる(アリランは聞こえてこないが;日本帝国主義はそれをどういいくるめたか;日本に住んで恨と苦渋の日々を;その時、日本の文学者はどう見ていたか)
2部 いつも、どこででも、朝鮮民族はアリランをうたう(アリラン訳詞選;評論 民謡アリラン考;回想―踏みにじられたわが少年期)