急変する中国人の人生観―庶民が語る社会主義的市場経済の実際

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784893613943
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0036

内容説明

改革解放により、ここ数年で劇的に変化している中国社会。ビジネスで中国と関わる必要に迫られている日本人は増える一方だが、その変化の実像はなかなか日本に伝わってこない。本書は、中国で活躍する気鋭の女性ライターが、店員、職人、工員、記者、実業家、農民、デザイナー、医師など、さまざまな階層、職種の中国人にインタビューし、その生の声をまとめたものである。かつてより確実に、それも急速に豊かになり、躍動する現代中国の生の姿が垣間見える一冊。

目次

市場競争の隊列の中で―家電販売員の仕事に関する感慨 范彬彬の談話
車があるという感じ―マイカー族の心情ドキュメンタリー 尤文生の談話
あなたを連れて道に出る―自動車教習所教官の生活 譚鳳山の談話
傍らに男性がいない日々―離婚した女性の胸の内 方潔の談話
無冠の帝王の生活―ある記者の独白 潘屹立の談話
規則すれすれのところで―出版人の金儲けの道 杜大陸の談話
都市の農村人―北京の田舎の農村人 檀春水の談話
北京の生活はとても疲れるわ―ウェイトレスの話 黄小玲の談話
博打好き―ある賭け事好きの声明 馬悦の談話
現代のさすらい人―薬品販売員の忙しい毎日 范彩虹の談話〔ほか〕

著者等紹介

范晨雨[ファンチェンユー]
1969年生まれ。河北省出身。山東大学卒業後、山東省の新聞社にて記者となる。のち、副編集長に昇進後、退社。単身北京に身を投じ、某専門紙に記者として採用される。以後、マスコミ関係数社を渡り歩く一方、インターネット関連企業で企画室長の任にもあったが、その後、友人数人と一緒にイベント企画会社を設立。現在は文化関係のイベント企画のかたわら、執筆活動を行う。長年の北京生活の中で多くの友と交わったことが、現在の文筆活動の基礎となっている。新聞・雑誌に数百篇におよぶ文章を発表している

佐藤嘉江子[サトウカエコ]
1960年生まれ。慶応義塾大学文学部社会・心理・教育学科を卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスライターに。1996年天津師範大学に留学。中国語、中国現代文学を学び、1998年に帰国
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

2
社会の変化の速度が早ければ、10年前に通用していた常識が、現代では過去の遺物に成り下がることもある。かつては様々な役得があった仕事も、生徒の数が減り、顧客によって選別されるようになれば立場は低くならざるを得ない。良かった時代を知らない人間であれば気にならなくても、恵まれていた時代を知るものには厳しく感じられる。2013/11/01

qiujian8

0
出張していた頃の10年位前の本だが、当時を思い出すと、これはこれで彼らの人生観の変化が理解できる。2015/02/11

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