内容説明
ここでいう手づくりの“ちから”とは、単に手づくり料理のそれをいっているのではありません。自然のリズム、流れの“ちから”。時間に逆らわず、むしろ時間に寄り添って生まれる“ちから”。…豊かな食生活とは、金のかかった食材を使った、いわゆる贅沢料理を食べることではありません。食事の時間を含め、いかに時間がたっぷりあるものを選べるか、食べられるかです。…そして、体調に合った魅力ある料理には、時間がたっぷり含まれているはずなのです。できたての味と同時に、画一的なものでない味、そして時間がおしみなくそそがれているはずなのです。そこが魅力の源泉であり、それが“癒し”となり、手づくり料理の“ちから”となるのです。
目次
序章 なぜ手づくりなのか
第1章 旬を知る
第2章 食材のはなし
第3章 手料理のエッセンス
第4章 メニューのあれこれ
第5章 器と鍋
第6章 これからの食文化