内容説明
シャカは悪魔と闘って仏になった。イエスは悪魔の試みに打ち勝って神の子となった。マホメットは自分の疑い(悪魔)に打ち勝って神の使者となった。―聖人ばかりでなく、誰の心にも悪魔はいる。東洋の深層心理学「唯識」が捉えた人間の姿とは。
目次
序章 聖者の心にあらわれた強大な悪魔
第1章 「自由」が叩き起こした心の中の悪魔
第2章 心の悪魔は人間にどう作用するか
第3章 すべての人の「おろかさ」を検証する
第4章 誰もが自分のことを考えつづける
第5章 煩悩と闘いつづけたブッダ、そして私たち
第6章 日本人が大事にしてきたもの