内容説明
野菜をみずから栽培して食べるという、野菜職人としてのシンプルな思想と生活のなかで「人間の原像」「食の原像」をキーワードに菜園をデザインする。
目次
第1章 手で考える
第2章 野菜のもつ生命の自己表現
第3章 シンプルライフ
第4章 解読される野菜ワールド
第5章 「菜園の窓」から
第6章 書棚からのメッセージ
著者等紹介
高堂敏治[タカドウトシハル]
1946年北陸富山に生まれる。神戸大学文学部哲学科卒業。1979年より兵庫県伊丹市で有機菜園を始め、2004年「毎日農業記録賞」(毎日新聞社)を受賞する。現在NPO法人「伊丹市土に親しむ会」理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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愛の工場長
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考える方法としての菜園、生きる態度としての菜園。人間の人間たるゆえんは、食べて生きのびるためにあみだした技術の深化にある。立松和平、一人前になるための学生期、家族や社会のために働く家住期、本来の自分に帰り好きなことをする林住期、死を見据えて冥土への準備をする遊行期。自分が納得できる時間を過ごすこと。手で触れる、眼で観る、匂いを嗅ぐ、音を聴く、舌で味わう。五感で考え、身体を動かして栽培する。自由なグローバル経済システムが、ある合理性を身にまとった金融資本の宗教システムであり、地球規模でのソフトな植民地化。2024/02/07